80周年記念誌の巻頭に、箕輪先輩が「漢の高祖」が潮陵の応援歌になった経緯を書かれているので紹介します。
八十年誌発刊にあたって
樽潮陵漕艇倶楽部
会長 箕輪正治(二十二期)
古い記録によると小樽中学の端艇部が正式に認められたのは
明治三十九年(一九〇六年)であり本年は正に満八十年に当る。
それを記念して今回潮陵漕艇クラブが中心となり記念事業を
企画した。その一環として八十年誌を発刊することは大変有意義
なことである。先輩の輝やかしい歴史を後輩に書き残し、こ れを
基礎にして更に将来へと引き継がれるならば更に意義のあることと思う。
本年は幸い潮陵財団の絶大なるご援助によりシェル・フォア
二隻を購入する事が出来て、六十四年度より全面的にシェル艇
移行に何等支障なく対応することが出来たことは八十年記念に
格好の贈り物となり、この紙上を借りて財団の各役員の方々の
ご理解に対し厚くお礼申し上げる次第です。
記念誌は「漢の高祖」と決定した由。勿論これはボートの歌 であり、
今では応援歌にもなっているとか、大正十五年小樽中 学は上京、
隅田川の一高の艇庫に合宿した。 コーチは岸道三先 輩をはじめ
一高ボート部の選手が合宿に顔を出してくれて一高 のボートの歌を色々習った。
そのうちの一つが漢の高祖である。
当時は固定席艇だった為に七雄の言葉が入っているのである。
この歌は従って全国初優勝を記念する歌でもある。
昭和六十二年八月